お盆って猫もかえってくるのかな
ハル~。
よっ。私だぞ。
そっちはどんな感じ?
さむい?あつい?
ほかの猫とかもいたりする?
もうさー、ずっとひとりっこで育ったハルお嬢様だからさ、コミュ力とかそういうのがあるのか 私はな、ちょっと心配だよ。
まだ冬だったときは、寒い思いしてないか?て心配だったけど 今は夏バテしてないか?って心配だよ。
そう、私は相変わらずおまえの心配ばかりだぞ。
でも
ハルはさ、どっちかって言うと私を「仕方ないやつめ」って見て笑ってる側だったじゃん?
実際、私がそばにいてあげてる感じゃなく、私がハルにそばにいてもらってる感の方が強かったしね。(笑)
想像してたよりずっと、みじかいあいだだったけど
頼りなかったねーーー。
よく笑いよく泣き騒がしいやつ。
そんなだから今、私ハルに心配されすぎてないかって、それも心配。
(笑)
あ。
さくらのお線香。あれの匂いどうよ。
まぐろの香り~とかあったらそれ焚いてあげたいけど、ないんでね?
今あれしかないから我慢して。(笑)
それから お盆だからお供えもの。今日ね夕飯食べながらママと話してたの~、ハルちゃんの好物の話!
かまぼこ、ちくわ、うどん、焼いたまぐろの赤身。
そんなこと喋ってたら飲んでたお味噌汁しょっぱくなっちゃった。
好きなの教えてよ、ね。
こんなこと言ったらまた余計な心配をかけると思うんだけどね?
私やっぱりあれから寂しくて寂しくて寂しくて、ハルちゃんいないんだーって頭では分かってるつもりでもなんか、そう。分かれてないんだよね。毎朝さくらの香り纏いながら顔ぐっしゃぐしゃにしててごめん。
でも、そういうとこ変わってないでしょ。(笑)
お盆って行事が猫界にあるか知らないから、まあ気が向いたときにでも?
かえってきてよ。
私もみんなもいつでも待ってるぞ。
この家はずっと、ハルの家だぞ。
そして私がもっともっと生きて、それが終わったら いつものあれ。そのまんまるのお顔思いっきりわしゃわしゃわしゃー!てしにいくから。のんびり待っててな。
私は大丈夫。
でも見守ってて。頼んだよ、相棒。